ズワイ蟹と時鮭のオホーツクセット
通販サイトや鮮魚店で販売しているタラバ蟹とズワイ蟹には『本』という字がついています。
この本の意味はなんでしょうか?
現在ロシアのタラバ蟹は資源が非常に少なくなってきています。
このため、相当以前からたらば蟹とほとんど見分けのつかないアブラ蟹という蟹を、タラバ蟹の代用として販売する業者が出て来ました。
現在ではお役所の指導と取り締まりにより、アブラ蟹をタラバ蟹の名前で販売している業者はいなくなりました。
2003年4月以前にはタラバ蟹を『 本タラバ、タラバガニ 』、アブラ蟹を『タラバ、アブラタラバ 』の名称で表記販売していました。
これでは区別が曖昧なため、水産庁が現在のタラバ蟹とアブラ蟹という名称の使用に統一せよという通達を出しました。
タラバ蟹とアブラ蟹は甲羅のとげの有無で区別します。
しかし、タラバ蟹は甲羅の味噌が少なく、身が変色するため冷凍も効かなく脚のみで売る事が多いので、両者の区別がつかなくなるため訳アリの安いタラバガニの場合、アブラガニの可能性もあるのではと推測されています。
アブラ蟹も美味しいのですが、たらば蟹に比べて水っぽい、やや繊維が固くて弾力性がない、甘みが少ないと言う人もいます。
あくまでそういう意見もあるという程度です。
ずわい蟹も同じで、小ぶりで味も落ちるとされる「紅ずわい蟹」ではないですよ!という意味で本ずわい蟹と表示しています。
ずわい蟹と紅ずわい蟹では写真で見比べても一目瞭然で大きさ体格が違います。
ちなみに紅ずわい蟹はお腹が紅色なので簡単に区別が付きます。値段も本ずわい蟹の10分の1が相場です。